うさぎの国を旅しました

〜 北ウェールズへGo! 〜
【5】
日に日に陽が長くこの頃はちょっと山へ行ったり
無償に歩きたくなります![]()
ここ北ウェールズはこれからが徐々に訪れる人たちが増えていき、
ご自慢のウォーキングコースも賑やかになることでしょう
そして、それは前回の保存登山列車でもある
スノードニア登山列車も気持ち良いだろうな〜と・・・思わずまたまた行きたくなるのですが・・・
そんなウェールズ誇る国立公園から
列車のある街でもあるBangorから首都カーディフへ戻る途中、
どこか小さな街で途中下車してみたいな〜、と
地図で海岸線をなぞると目に留まった2つの街
“Conwy”と“Llandudno”
後者のスタンドゥディノはガイドブックでも「不思議な国のアリス」のギャラリーが有名で
前者のコンウェイは聞き憶えのある街名だけど・・・
何んだっけ・・何んだったけ・・・おもいだせない・・・![]()
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となると、コンウェイへ行ってみましょう、きっと何かあるはず![]()
確かあったはず
てな訳で今回はまったく予習なく何となく・・降りてみました、途中下車の小さな旅
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【コンウェイ】
To Conwy
この小さな街が誇るコンウェイ城はウェールズの国内でも4つ登録されている
世界遺産のお城の一つです
滞在した街のカナーフォンでのお城と同じく
1283年イングランド軍のエドワード1世に攻め込まれた後
半年ほどこの街のこのお城を居住し、その間にプランを練り
イングランド人を徐々にこの街に住まわせて
ウェールズの国での拠点として
当時は同じように生まれ変わった街10つのうちの一つが
このコンウェイの町になります
当時ウェールズ国内のみならずヨーロッパ中の名声を得ていた
城の建築家ジェームズ・オブ・ジョージはわずか4年半の間に
この城の設計と町計画を行いました

コンウェイ城と町
海に突き出た突端に堅固なお城とその城下町は
現在でも中世のお城としてもヨーロッパ内のも最高との呼び声にです

8つの円柱塔を持つこのお城はその時代を知る大きな遺産になっています
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| ロンドン :ユーストン駅からクルーエ(Crew)、スランドゥディノ乗り換え約3時間40分 |
| カーディフ:カーディフ中央駅からクルーエ、又はチェスター(Chester)乗り換え約4時間10分 |
カーディフからの列車はイングランド国境沿いをぐるっと回るようにして進みますが、
ロンドンから直接向かう場合は
イングランドのうさぎのおなかを横切るように進みます
しかし、一直線に進むよりは途中下車しながらこの町を目指すことをお薦めします
途中にはシュルーズベリーというこちらも中世の世界を留めた街や
チェスターも城壁に囲まれた小さな街も見所のある場所が多々あります
さて、この町の駅コンウェイ駅は無人駅でした

しかし、駅ホームを出るともうシンボルのお城は
右手方向に聳えているのが目に飛び込んできます
それに伴い城壁ずっとそのお城に延びていることも・・・
う〜ん、あの城壁を歩きたい
そのためには担いでいる荷物は降ろしたい・・・![]()
(私は重たい荷を持っての歩き回りは好きではないのです・誰でもそうでよね・・)
で、ツーリストインフォメーションがないものか?ときょろきょろしていると
天に願いが届いたかのように駅のお隣が案内所![]()

コンウェイの駅のお隣のビジターセンター
ここではこの町情報とお土産、
そして荷物1個に対して£1.00という破格のお安さで預かってくれました
但し、このビジターセンターが閉まる17時まで、という条件です
さて、身軽になった私は早速線路に沿ったこの城壁を早々に登りました
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歩道の延長のように城壁への入り口は左の写真、
そして、右はその城壁を登って入り口をこれから昇る人々を見下ろしたところ
そして、まっすぐにお城へ続く城壁の通路

雨が降ったり止んだりの石畳の城壁がお城へ延びています
中世のお城が威風堂々と目の前に聳えています
その光景は空模様にもよるのでしょうが・・・カナーフォン城よりも男性的にすら感じました
この屈強な城壁石畳は
遥か13世紀に造られた元になっていると思うと
本当に当時イングランドの脅威がウェールズの人々にとっては
最も恐ろしいものだったに違いないと思えるのが不思議です
何となく現代にまで続くこの国の人たちが
“俺たちゃウェールズ人、イングランドとは違う”というアイデンティティが
こんなことから窺い知れるような気がしました
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城壁から見たそれぞれの風景は本当に「緑の国」と言われる謂れが実感します
さて、眺めの良い城壁を折りるとすぐに
お城の入り口&この町のツーリスト・インフォメーションです

明るい入り口には地元の小学生達ちびっ子がわいわいと先生に連れられて
数少ない私たち観光客を圧倒していました
〜 コンウェイ城 〜

お城の鳥瞰図
| 住所 | : | Conwy,LL32 8LD |
| Tel | : | 01492-592358 |
| Open | : | 月〜土 4月〜10月 09:30〜17:00 11月〜3月 09:30〜16:00 日:11:00〜16:00 |
| 休日 | : | 12/24〜26、1/1 |
| 料金 | : | 大人£4.50 子供£4.00 |
お土産も充実しているこのインフォメーションセンターで町の地図や
お城の入場料を払って
“難攻不落”と言われたコンウェイ城へ進みます
お城の状態はすでに外壁と8つの塔、
そして4つの外堡が残され
美しいテルフォードの吊橋がスランドゥディノへ続く対岸へとつながっています
先ずは城内で中庭のようなアウター・ウォード

城内で1番大きな中庭メインゲートから見たアウター・ウォード
ほぼ完璧に近いくらい当時の面影を残す
この両サイドの塔には護衛所、馬屋、キッチン、
右手側に大広間などが面しています

城内のほぼ真ん中にあるミドル・ゲートから見たアウター・ウォード
左手奥がポリズン・タワー(刑務所)が見えます
右手奥のタワーはキッチンです
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左の写真はキッチンタワーで地下にそのお城の台所があり、
その地下からのお料理をこのタワーのホールに運び、
兵士達の食事場所であり、天辺は見張り台としても機能していたタワーでした
右はそのタワー間の回廊になっている通路からの町の通りを覗いたところです
そして、この4つの塔を更に進むと吊橋向かった4つの塔がそれぞれ形を変え立ち並んでいます

遠くスランドゥディノとの間 コンウェイ河を望む 4つの塔
塔の間が続く回廊は全ての塔を巡ることができます
すでに河に面しているキングス・タワー(王の住居)へと向かう
見学者の姿が前方に見えてきています

王の住居だったキングス・タワー
王のタワーをストックハウス・タワーから眺める
進むごとにコンウェイ河へ掛かる大きな橋と吊橋が見えてきます
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そして、大きな河口に面した左は教会の塔
右はキングス・タワーに面した王と女王の寝室を下に望んでいます
すでに朽ち果てているので骨格しか残っていませんが・・
静かな時に散策すると・・回廊からひょっこりと中世の人たちが出てきそうな佇まい
石の建物って曇り空が良く似合います
そして、このお城の最も1番の見所はコンウェイ河口に面した吊橋です

お城見学に来ていた小学生 吊橋に夢中です
突端のキングスタワーと教会のタワーの間も回廊でつながれています
その部分はお城の中心なのでここから観られる吊橋は圧巻です

真ん中がお城に通じるテルフォードの吊橋
左に見えるのが現代の車の架け橋 この先がスランディノの街へつながっています
ここからの眺めにはちょっと高所恐怖症の私は怖い・・・かな・・・![]()
そして、そろそろと進むと教会タワーから見たコンウェイ河の町沿いには
のんびりとヨットなんて浮かんでいます

湾になっているコンウェイ河のヨットハーバー
教会タワーから眺めています
そして、比較的崩れのない教会タワーの中には
このお城の模型などの資料が展示されていました
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当時の衣装の展示や残された貴重な記録の1部が今日へ伝えるわずかな手がかり
そして、教会の資料を見たあとは塔内の中世の頃のままの石の階段を降りて
吊橋を等身大で見ると・・・こんな感じです・・・

テルフォードの吊橋
いきなり現代の土木工事現場のようですが、
この橋を渡ってみたいと思うのは私だけではないはず・・・
王や女王はこっそり釣り橋を渡って・・なんてことはなく・・
敵の進入に備えて防御していたに違いありません
そして、教会の1階の資料はインナー・ワードについての展示と説明が
キングス・タワーの内部、王の寝室やキッチンの断面図などが展示されていました
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インナー・ワードは小さな中庭になっていて、
蔦の絡まる小さな空間に時が止まっているようでした

ミドルゲートから見たインナー・ワード
アーチ型の石の建物の屈強さに中世の時代の建築が
確固たるものを持っていたことが感じられます
そして、すでにお城を充分に堪能して
最後にこの王の住居だったタワーをこのインナー・ワードから見上げたけれど
鳩たちがくーくー歌っている声と強い風しか聞こえませんでした

朽ち果てた王の寝室
再びアウター・ワードを通り、キッチンタワーから出口に向かうと
お城を取り巻く強い風に飛ばされそうになりながら
小さな紫の花が何故か中世の時代のこの国の人々に思えたのが
ちょっぴり印象的でした

強い風にも負けずに咲く紫の小花
そして、私はこのすっかりと気に入ってしまった
城下町を散策しに
入城口のツーリストインフォメーションのおねいさんに教わった
ティールームへと空いたおなかを抱えてお城を後にしたのでした
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この町について1ページにまとめるつもりが
事の他気に入ってしまったコンウェイ城
ウェールズのお城って良いな〜と思ったのは
カーディフ城だけでないんだなーと
カナーフォン城に続いてつくづく思いました![]()
次はこの町をご紹介いたします
このページに関しての皆様のご意見・ご質問をお待ちしております
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